今回は、最近なんか多いなーと思っている ”歯と歯の間” のむし歯についてお話します。
通常、むし歯のイメージとしては噛む面に穴が開いて、物がつまったり、甘いものがしみたりする感じでしょうか。
この場合、鏡で黒い部分が見えたり、舌先で穴を確認できたりするので、自分で気付いて歯医者さんに行かなきゃな~と、比較的に早期治療が可能です。
それに対して、歯と歯の間の接触点から進行するむし歯(隣接う蝕)があります。
歯と歯はつながっている訳ではありませんので、接触する部分にもわずかなスペースがあります。
ここは歯ブラシの毛先よりも狭い部分なので、通常の歯磨きではほとんど磨けませんのです。ただ、スペースがある以上、細かな食渣が挟まったり、詰まったりします。
しかも、鏡では見えませんので自分では発見しづらく、知らない間にむし歯が深く進行していることが多いのが現状です。磨けないのだから虫歯になりやすいのは当然です。
では、どうやって歯と歯の間のむし歯を予防したり、早期発見することができるのでしょうか???
歯ブラシで届かないのであれば、とどく道具で磨くことでむし歯を予防します。
そして、フロスを使い慣れてくると、歯と歯の間にむし歯ができるとフロスが引っかかるため、自分でむし歯と分かり、虫歯の早期発見につながります。
最初の題名にあげた 日本15% アメリカ60% は《デンタルフロスの使用率》です。
確かに、アメリカでは歯科治療は保険が効かず、治療にはすごく費用がかかるので、予防やメンテナンスが浸透しています。だから皆さん、毎日の口腔ケアにかける時間がとても長く、歯を大事にしています。
それに対し、日本では皆保険制度があるため、多少のむし歯なら仕方がないと思ってしまっている方が多いようです。
しかも、日本人はアゴが細いため、歯が密集している方が多く、さらに隣接う蝕ができやすい条件が整っています。
このデンタルフロスの使用率があがれば、もっとむし歯が減るのになーと思う今日この頃です。
また、フロスは最初使い方が難しいので。気軽に衛生士さんに相談してみてください~~~ヾ(^∇^)
あと、お子さんにも使ってあげてくださいね!
てらしま歯科医院 院長